【準備中】 歌の翼に (メンデルスゾーン)
●マンドリン合奏版
ハイネの詩に想いを得た、メンデルスゾーンの最も愛される歌曲。マンドリンの繊細なトレモロが「歌の翼」となり、ガンジス河のほとりへと誘います。撥弦楽器の重なりが紡ぎ出す、甘く幻想的な調べをお楽しみください。
●演奏時間 約4分30秒
●編成
1st Mandolin / 2nd Mandolin / Mandola / Mandocello / Mandolone / Contrabass / Guitar
●作曲者 メンデルスゾーン(1809〜1847)
●編曲者 森安浩司
●難易度 ★
●紹介文
ドイツ・ロマン派を代表する作曲家、フェリックス・メンデルスゾーン(Felix Mendelssohn Bartholdy)。
彼は早熟な天才として知られ、古典的な形式美を保ちながらも、ロマン派特有の詩情豊かな旋律を数多く遺しました。
本作の原題は**『Auf Flügeln des Gesanges』**。1
834年から1835年にかけて作曲された『6つの歌曲』作品34の第2曲です。原曲はソプラノとピアノのための歌曲ですが、その旋律の美しさから、古くよりヴァイオリンやフルート、そしてピアノ独奏など、さまざまな楽器のために編曲され、世界中で愛され続けてきました。
歌詞の出典は、メンデルスゾーンの友人でもあった詩人ハインリヒ・ハイネの詩集『歌の本』。その内容は、「愛する人を歌の翼に乗せて、インドのガンジス河のほとり、花々が咲き乱れる楽園へと連れて行こう」という、極めて幻想的でロマンチックなものです。
今回のマンドリンオーケストラ版では、ピアノが受け持っていた分散和音(アルペジオ)をギターやマンドリンの撥弦が担い、歌声の役割をマンドリンのトレモロが受け継ぎます。マンドリン特有の「音が途切れない」トレモロ奏法は、まさに「歌の翼」となって空を舞うような浮遊感を表現するのに最適です。
曲は、穏やかな伴奏に乗って、憧れに満ちた主題が始まります。中盤、転調を経て感情が昂まる場面では、マンドラやマンドロンチェロといった中低音域の楽器が厚みを加え、オーケストラならではの色彩感を与えます。最後は、恋人たちが夢見る幸福な情景を描き出すかのように、消え入るような静けさの中で幕を閉じます。
マンドリンオーケストラが紡ぎ出す、優雅で気品に満ちた「歌の翼」に乗り、しばしの音楽の旅をお楽しみください。
